奇形精子症(精子奇形症)とは?原因は・・・
その名のとおり、精子の形状が奇形な奇形精子症
精子には様々な要素があります。
精液中の数はもちろんのこと、運動率や奇形率などです。
その中でも精子の奇形率が高い場合、妊娠率の低下が引き起こされるとされ、その症状を奇形精子症(精子奇形症)と言います。
健康な精子が4%未満の場合、奇形精子症と判断されます。
この数値をみてわかるように、健康な精子が4%しかないのですからおのずと自然妊娠率は下がっていきます。
もし、妊娠を目指していているなら、自然妊娠率の低いままにするよりも、最新の生殖医療にステップアップしていくことを検討してみてはいかがでしょうか。
特に高齢出産の方はそのままだと自然妊娠率は極めて低くなります。
早急に対応を考えてみてください。
大きく2パターンの奇形精子症
精子の形状が奇形である奇形精子症ですが、その奇形のパターンによって大きく2種類に分類されます。
1つは尾部の奇形、2つ目は頭部の奇形です。
2つのうち、特に精子頭部の奇形に関しては妊娠率が非常に低いとされています。
遺伝子であるDNAのつまった頭部に奇形があるのですから、受精自体が非常に困難になってしまうのです。
奇形精子症といっても、奇形の場所によっても妊娠率が大きく違うのです。
クルーガーテストで奇形率を検査
精子の奇形率の検査にはクルーガーテストが使用されます。
特殊な染料で精子を色付けして奇形があるかなかを検査するのです。
なお、精液中の精子の中で健全な精子の割合が15%以上あれば自然妊娠も可能とされています。
しかし、奇形精子症の定義では健全な精子の割合が4%未満の場合は奇形精子症と診断され、自然妊娠は困難になってきます。
原因不明であることも多く、そのほかの原因としては精索静脈瘤による場合もあります。
また、最近では過度なストレスが精子奇形症を発症するとの報告もされており、様々な原因があるのが奇形精子症の特徴でもあるのです。
まずは精液検査とクルーガーテストで奇形率と、奇形のパターンを調べることから始まっていきます。